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摂理の大阪大学ブログ

人の個性はどこにあるか

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ケイです。
高校一年の時、僕はバスケットを始めました。

中学にバスケ部がなかったので、念願のバスケ部に意気揚々と入って、初心者ながらに練習も頑張って楽しくやっていました。練習はしんどいものでしたが、それ以上に上手くなるということが純粋に楽しかったです。

高1の正月、年賀状が届きました。

高校生でも担任の先生や部活の顧問の先生には年賀状を書く人が多いと思いますが、僕自身も例に漏れず、バスケ部のS先生に年賀状を書きました。

何を書こうか、散々思いを巡らせた結果、初心者の自分は意欲とやる気を見せようと思ったのか、覚えているのはとにかく

「スタメンを目指して頑張ります!」

と書いたことです。
因みにスタメンというのは、スターティングメンバーの略、つまりバスケットの試合に出る最初の5人の選手のことです。

お正月を過ぎて数日後、S先生から年賀状が届きました。先生からどんな言葉が来るのかと期待しながら見てみたら、
「スタメンかどうかは私が決めること。自分がどういう選手になりたいのかを考えなさい。」
とありました。

正直、この言葉に僕は少々失望しました。というか、ふてくされました笑

えー、人がせっかくやる気見せて頑張る言うてんねんから、「その勢いで頑張れ。お前の成長に期待している。」みたいな返事してもいいんちゃうの?

それをスタメンかどうかは私が決めるって、え、なんなん?俺がやろうとしてることは違うってこと??

やる気アピールをちゃんと受け取ってもらえなかったと思ったのでした。本当に幼かったです。

バスケットのスタメンというのは、ただ単純に部員の中からうまい人を上から5人選ぶ訳ではありません。相手やほかの状況によって、その都度変わるものです。ただ上手くなることだけを考えていた当時の僕は、スタメンに価値があると思っていましたが、S先生はもっと深く考えるべきだとコーチして下さったのでした。

人は誰でも個性があります。
同じバスケが好きでも、何をどのように好きか、同じポジションでも、同じジャンプシュートでも、何をしても同じものでも個性通りに違うようになるものです。

先生はその個性を見て、個性通りに起用しようという哲学を持っていらっしゃったので、ただスタメンだけに拘ってバスケをするなということを悟らせたかったのだと思います。

果たして、僕は高校時代にその言葉の意味を深くは理解しきれませんでした。高校の間は、結局ただひたすら上手くなることで精一杯でした。そうして、感謝することに最終的にはスタメンレギュラーの座を与えられはしたものの、先生が下さった「どういう選手でありたいか」という問いにはうまく応えられないまま卒業を迎えたと思います。

15年以上経って今なお、このことが思い出されるのは、この出来事を拡大して、人生のコーチをたくさん受けてきたからです。

僕自身も働きながら、色々な役職や位置を経験してきましたが、そういう肩書きというのは用いる立場の人から与えられるものであり、いずれ終わりが来る、変わるものです。
一方、自分がどういう人間でありたいか、どういう生き方がしたいかという、その在り方や生き方というのは、その人自身の個性と深く繋がっているので、なかなか変えられないし、極的に言えば、変えてはいけないものではないかと思います。
結局、肩書きや位置は、その人の個性の表れ、結果物のひとつなだけだというのが僕の考えです。

しかし人間は、いずれ終わり、いずれ変わるものなのに、時としてそれが自分の個性やアイデンティティそのもののように思ってしまうから怖いです。僕自身もそういうことが何度もありましたし、そのような誤解をして拘るべきじゃないことに拘って自らしんどく生きている人もたくさん見てきました。

気がつけば自分ももう30代の半ばに差しかかろうとしています。
高校時代は結局、どういう選手でありたいかということにうまく答えられないまま終えてしまいましたが、人生そのものは卒業する前に、仕事に忙殺されることなく、自分の生き方と在り方について自分自身が確信を持って生きていかなければ。

投稿者プロフィール

ケイ
ケイ
キャリアコンサルタント。
阪大人間科学部教育心理学科卒。
前職はSE(システムエンジニア)。社会に溢れる膨大なデータを用いてビジネスに活かそうとする、ビジネスインテリジェンス分野で先駆的なサービス普及に携わり、若手チームリーダーとして活躍。
東京での社会人生活を通じて、社会人がビジョンを見出せる機会を持つことの重要性を感じ、関東を中心に異業種交流のコーディネートや勉強会を、学生向けには将来のビジョンの描き方を伝えるセミナーを数十回開催。その経験を生かして、SEからキャリアコンサルタントへ。

2回生の時、摂理と出会って聖書を学び始める。

山登りとサッカーが好き。
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